関東甲信越地域では22日夕方から夜中に掛けて大雪になりました。
23日は台風一過ではないですけども、晴天、平野部では雪なんか午前中に解けて生活に影響ない状態にまでなった。
でも、ネット通販で買った今日指定にしてあった荷物、楽しみにしてた物が来ない、配達されない、遅配・未配される。何でっと思った方も多いと思います。
それは宅配便の配送システムなので仕方ないことなんです。
大雪で遅配・未配が起きるわけ
宅配便の輸送システム
あなたが出した荷物がどういう過程で相手に届けられるかご存知でしょうか?
例えば佐川急便の場合。
例えば、22日に木更津市(アクアラインの千葉側)に住んでいるA男さんが、祖母の誕生日にプレゼントを飛脚便で贈りました。祖母の住んでいるところは館山市(千葉県最南端に位置する)です。
ギフトショップでプレゼントを購入して宅配を依頼しました。この店は佐川急便と契約しているので、佐川急便木更津営業所のトラックが荷物を集荷していきました。
そしてこのトラックがそのまま館山市に向かって走り出す、、、わけがない。
宅配便は乗合バスです。一台の車両を数百個の荷物でシェアするから料金が安くなる。木更津-館山60サイズなら756円です。同じ距離をタクシーで移動したら何万円でしょうか。タクシーは一台を一人(乗れても4人)で貸し切ります。いわゆるチャーター輸送です。
ギフトショップで預かった荷物を積んだトラックは、他のお店なり工場などを回り、たくさんの荷物を積んで、夕方には木更津営業所に戻ります。
そこには同じように荷物をたくさん積んだトラックが帰ってきて、荷下ろしします。
降ろした荷物を南関東、北関東・その他で分けます。そして各方面ごとの大型トラックに乗せ換えます。館山市行の荷物は南関東方面の大型トラックです。
祖母宛の荷物を積んだ大型トラックは館山に、、、、、は向かいません。反対方向の東京物流センターに向かいます。
物流センターに着いた大型トラックは、全部荷物を降ろします。そして他の大型トラックが持込んだ自分の営業所宛の荷物を積み込み、朝までに木更津営業所に戻ります。それを普段見慣れた佐川のトラックが各家庭に配達します。
他にも物流センター間輸送。東京から東海、東京から大阪などで行い、各営業所行のトラックに乗せ換えます。とにかく積んで降ろしての繰り返しで、あなたの送った荷物は荷受人のもとに届きます。
まぁこんな感じで、荷物は運ばれて行きます。実際はもっと細かい方面別の荷分けや、持って行ったトラックが必ずしも戻って来るわけでもなく、他のトラックになったりと色々ですが、配送システムはこんな形です。
関東地方から出荷する場合の運賃が知りたい方はこちら迄。

大雪だ、大変だ!
1月22日夕方から深夜にかけて関東甲信越地域は大雪に見舞われました。
祖母への荷物を積んだ大型トラックは一路東京物流センターへ向かいます。
段々と雪足が強くなりだし、渋滞しだします。チェーンを装着しない他の車両事故のせいで渋滞どころか動かなくなってきた。運送屋のドライバーは確かにプロドライバーです。運転は上手いです。ですが公共道路を使用しています。動かないものはどうしようもありません。
普段なら高速道路でひとっ飛びですが、大雪だと高速道路も閉鎖されます。
一般道で超低速で物流センターを目指します。
そして朝になってもたどり着けず、、、です。
遂に祖母宛の荷物は館山営業所行の大型トラックに乗せることができませんでした。
もっとも館山行のトラックが到着していたかは不明です。たぶん同じ状態でしょう。
23日は昨日とは違い晴天です。館山市など山間部はわからないけど午前中には雪なくなっていたのではないでしょうか。少なくともチェーンを装着すれば可能な範囲だったはずです。
しかし到着しない荷物は配達しようがありません。
明日以降どうなるのかな
23日の朝の段階で、目的地にたどり着けなかった大型トラックは約250台~300台です。荷物の数にすると約200万個です。これが未配達の原因です。
もう一つ問題が発生しております。23日に荷物を集荷(預かれない)出来ないことです。
上で書いたので分かってもらえると思いますが、分かってもらえないときは自分のライティング能力のせいです、すいません。
荷物を出しても、各営業店と物流センターの輸送を行う大型トラックが営業店に戻ってこない。預けた荷物は下手すればいまだに担当営業所の倉庫の中です。
このゴタゴタは日曜日には解消されるでしょう。日曜日は大口の出荷、特に工業系が休みになり、発送個数が激減します。そこでトラックに空きができます。あとは配車担当者の腕次第ですが、大丈夫でしょう。悪く言えば今週は駄目でしょうね。
懸念材料
25日ぐらいに今回よりも大きな寒気団が飛来するという天気予報が出ています。
土日に絡んだら来週も遅配、未配、時間帯無視、日付指定無視が横行すると思います。
まとめ
悪天候下、大雪だけではなく、台風などもそうですが、生ものなどの発送は控えた方がいいですよ。
あと分かっている場合はなるべく早く出荷する方がベターだと思います。
自然災害の場合は、遅配・未配による弁償はありませんので気を付けてください。
例え刺身を冷蔵便で送って5日後に届いてもです。食えるかそんなもんです。
また、約款にも記載されている事項です。
宅配3社のサービスを記事にしております。まだまだ完成には程遠いですが、普通便の運賃比較だけは完成しました。良ければ「飛脚ねこパック」まで遊びがてらどうぞです。

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